ボートレースは、毎日どこかのボートレース場でレースが開催されていますが、その中でもトップクラスのレーサーだけが参加できるSG(スーパーグレード)のレースは、ファン達の注目度や獲得賞金が高く、レーサー達も真剣勝負になります。
熱いレース展開が期待できる『SGレース』と『プレミアムG1レース』の特徴と獲得賞金、開催時期について紹介します。
SGレースの特徴と獲得賞金
年間9回開催されているSGレースについて紹介します。
ボートレースクラシック
正式な名称は『鳳凰賞競走』で、1988年の第23回から『総理大臣杯』と呼ばれてましたが2014年の第49回大会から現在の名称が採用されています。5大SGの1つです。
優勝賞金:3,900万円
出場資格:前年優勝、グランプリ優出6名、前年1月1日から12月31日のSG・G1・G2優勝、G3以下の競走における優勝戦回数上位者。
開催地:持ち回り
開催時期:3月下旬
ボートレースオールスター
ファン投票で出走選手が決まるのがボートレースオールスターです。初日のレース最終に行われる「ドリーム戦」では、投票上位6名でレースが行われます。他のSGと比較して女子選手が出場しやすく、5大SGの1つです。
優勝賞金:3,900万円
出場資格:前年優勝、グランプリ優出6名、直近のSGボートレースクラシック優勝者、ファン投票上位。
開催地:持ち回り
開催時期:5月下旬から6月上旬
グランドチャンピオン
当初名称は「グランドチャンピオン決定戦競走」でしたが、2014年から現在の名称に変更されました。「SGの中のSG」として言われる理由に、SG競走で上位進出しないと出場資格が得られないので、SG初出走というのはありえないのです。SGの中でも特にレベルが高いレースです。
優勝賞金:3,300万円
出場資格:前年優勝、グランプリ優出6名、直近のSGオールスター優勝者、前年4月1日から3月31日におけるSG優出完走者、SG予選得点上位者。
開催地:持ち回り
開催時期:6月下旬から7月上旬
オーシャンカップ
「海の日(元・7月20日)」が創設された記念として設立されたSGで、正式名称は「海の日記念 オーシャンカップ競走」ですが、この日が7月第3週月曜日になったことで開催期間が7月最終週に変更になりました。
優勝賞金:3,300万円
出場資格:前年優勝、グランプリ優出6名、直近のSGグランドチャンピオン優勝者、前年5月1日~4月30日のG1、G2優勝戦得点上位。
開催地:持ち回り
開催時期:7月下旬から8月上旬
ボートレースメモリアル
開催地を除く全国のレース場から2人ずつ推薦された選手が、各レース場の威信をかけて競い合います。5大SGの1つです。
優勝賞金:3,900万円
出場資格:前年優勝、グランプリ優出6名、直近のSGオーシャンカップ優勝、各場推薦選手(一場あたり2名)、開催場希望選手。
開催地:持ち回り
開催時期:8月下旬から9月上旬
ボートレースダービー
ボートレースで最も古い歴史がある格式高いSGレースで、正式名称は「全日本選手権競走」。勝率上位の選手が出場資格をもちます。5大SGの1つ。
優勝賞金:3,900万円
出場資格:前年優勝、グランプリ優出6名、直近のSGボートレースメモリアル優勝、前年8月1日~7月31日の勝率上位者。
開催地:持ち回り
開催時期:10月上旬から11月上旬
チャレンジカップ
平成10年に創設された新しいSGレースで、賞金王決定戦からグランプリへの出場をかけた最終トライアル競走です。
優勝賞金:3,300万円
出場資格:1月1日~10月31日の獲得賞金上位者。
開催地:持ち回り
開催時期:11月下旬
グランプリ
正式名称は「賞金王決定戦」で2014年から略称として「グランプリ」もしくは「GP」で、5大SGの最終戦に位置付けられています。優勝賞金1億円は、KEIRINグランプリ(2019年実績で1億340万円)に次ぐ世界2位の賞金額です。このレースの優勝者のほとんどが賞金王になります。
優勝賞金:1億円
出場資格:1月1日~SGチャレンジカップまでの獲得賞金上位18名。
開催地:持ち回り
開催時期:12月下旬
グランプリシリーズ
「グランプリ」と「グランプリシリーズ」は2部構成で平行して開催されます。グランプリに出場できなかった選手がレースを行います。
優勝賞金:1,700万円
出場資格:グランプリ出場選手を除く、1月1日~SGチャレンジカップまでの獲得賞金上位者。
開催地:持ち回り
開催時期:12月下旬
プレミアムG1レースの特徴と獲得賞金
年間に5回開催されているプレミアG1レースについて紹介します。
マスターズチャンピオン
ベテランレーサーのTOPを決定する「名人戦競走」は、2014年から「マスターズチャンピオン」と呼ばれるようになりました。
優勝賞金:1,100万円
出場資格:前年優勝、当年4月1日現在で満45歳以上のマスターズリーグ優勝者、勝率上位者、施行者希望者2名。
開催地:持ち回り
開催時期:4月中旬から4月下旬
レディースチャンピオン
創設時から2009年まではJAL協賛だった「JAL女子王座決定戦」は、2014年より「レディースチャンピオン」と呼ばれるようになりました。女子限定のレースとしては、クイーンズクライマックスと同じく最高峰として位置づけられています。優勝者にはボートレースクラッシックへの優先出場権が得られます。
優勝賞金:1,000万円
出場資格:前年優勝、オールレディース優勝選手、女子レーサー勝率上位者。
開催地:持ち回り
開催時期:8月上旬
クイーンズクライマックス
2012年に新しく設立された女子レーサーの獲得賞金上位12名による賞金ナンバーワンを決めるレースです。
優勝賞金:1,500蔓延
出場資格:1月1日~SGチャレンジカップ及びG2レディースチャレンジカップまでの女子レーサー獲得賞金上位12名。
開催地:持ち回り
開催時期:12月中旬から12月下旬
ヤングダービー
2014年から新たに設立された、30歳未満の若手レーサーのTOPを決定するレースで、CMでは「新鋭王座決定戦」の名称が使用されています。前哨戦として、桐生から住之江のボートレース場に所属する若手選手の「イースタンヤング」、尼崎から大村までに所属する若手選手の「ウエスタンヤング」と呼ばれるG3レースが行われ、その優勝者がヤングダービーの優先出場権を得られる。
優勝賞金:1,100万円
出場資格:前年優勝者、G3イースタンヤングもしくはウエスタンヤング優勝者、当年9月1日時点で満30歳未満の勝率上位者。
開催地:持ち回り
開催時期:9月中旬から9月下旬
BBCトーナメント
2019年に新たに設立されたトーナメント方式で勝ち上がるレースで、「BOAT RACE BATTLE CHAMPION TOURNAMENT」の略称で「BBCトーナメント」が使用されています。出場選手は全48名で、トーナメントステージが4段階になっていて、最終日の4日目が決勝戦が行われています。
優勝賞金:1,100万円
出場資格:前年の優勝者、当該年1月から11月までのSG競走、プレミアムG1競走及び3daysバトルトーナメントの優勝者、当該年1月から10月までのSG競走及びプレミアムG1競走のあっせん決定時における選出基準に基づく選手上位15名の中から、過去9か月の勝率上位者
開催地:持ち回り
開催時期:11月下旬から12月上旬
まとめ
格付け高いSGとプレミアムG1について紹介しました。特にSGレースは、TOPレーサーだけが出場し、誰もが真剣勝負で優勝を狙います。
お住いの近くのボートレース場で、SGが開催されるのであれば必見の価値ありです。
【参考】
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