競艇選手の賞金額と異名を紹介

プロスポーツ選手には、その活躍ぶりや人気性から異名を付けられることがあります。プロ野球で言えば“ミスター”こと長嶋茂雄さんや、サッカー界で“キング”といえば三浦知良選手です。

ボートレース界にも華々しい経歴や走り特性から異名を名付けられたレーサーがたくさんいます。彼らの通算の獲得賞金額と異名について紹介します。

男性ボートレーサーの異名

男性選手の異名を紹介します。華々しい経歴やレーススタイルの特徴を由来にされているようです。

経歴から異名をつけられたレーサー

華々しい経歴をもつ2選手を紹介します。

『絶対王者』松井繁選手

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生涯獲得金額が30億円を超え、51歳となった今もA1級で活躍を続けるボートレース界の『絶対王者』が松井繁選手です。1号艇での強さは圧倒的で、舟券には高確率で絡んできますが、アウトコースでも円熟したテクニックで連に絡んでくるので、参加するレースは常にチェックした方が良いでしょう。

中学高校ではテニスをしていたが目立つ選手ではなく、父親が知人から競艇養成所のパンフレットを渡されたのがきっかけで本栖研修所に入所したそうです。養成所の頃は、同期の中でも転覆する数が多く退学になるのではないかと不安になっていたそうです。

1989年にデビューして、その1年後にはA1級に昇格し、2008年には公営ギャンブルで史上初の生涯獲得金額25億円を超えました。SGを12回優勝している『絶対王者』は今もなお健在です。

『艇界のプリンス』今村豊選手

「全速ターン」のパイオニアである今村豊選手は、ターンマークを旋回するときは減速するのが当たり前だった頃に破竹の勢いで勝利を重ね、現在59歳でA1級で活躍しています。

父親の勧めで本栖訓練所に入所し、教官から全速ターンの存在について教えられ、「恐ろしくなったら(スロットルレバーを一杯に)握っていい」とされ、「本栖の転覆王」(ドボンキング)と揶揄された頃もありました。

1981年のデビュー戦でいきなり1着になり、1年半後にはGIレースで初優勝し、その年の最優秀新人賞を受賞しました。生涯獲得金額は28億円を超え、松井繁選手に続いて歴代2位です。

全速ターンで競艇界の常識を変えた「プリンス」は、「人とケンカしたことがない、勝負師の気質がない」とし、レーススタイルは「アウトからセンターあたりのコースから、勝つんならスッキリ勝ちたい」と語っています。

レースのスタイルからキャッチフレーズをつけられたレーサー

独特なレーススタイルで、ボートレース界に革命を起こした2名を紹介します。

『ミスターチルト3度』阿波勝哉選手

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ボートにモーターを取り付ける角度をチルトといい、チルト角をあげるとターンは不安定になりますが、その代償として猛烈な加速がえられます。しかし、大半の選手が-0.5度で競っているところを、阿波勝哉選手は3度にしていたことから「ミスターチルト3度」の異名がつきました。

21歳までフリーターとして生活してましたが、一念発起し3回目の受験で養成学校に合格しました。1996年にデビューしたものの直ぐに活躍はできず、最初に注目を浴びたのが2002年蒲郡にて2号艇6コースで出場した際に「差し」で見事に初優勝したことから、「華麗なアウト屋」としてファンが増え始めます。

その頃はチルト3度に対応できるのは24の競艇場のうち5つのみでしたが、阿波勝哉選手の人気上昇により2007年には15の競艇場で対応できるようになりました。

その後は「持ちペラ制度」の廃止により、アウト屋と呼ばれるレーサーたちが活躍する姿は久しくなると同様に、阿波勝哉選手も成績不振となり現在はB1級ではありますが、今もなお1号艇であっても6コースを選択する姿勢に、ファンも変わらず声援を送っています。

『原田ンプ』原田幸哉選手

ダンプとは、ターンマークを旋回する際に、前の艇から3~4艇ほども距離があるにも関わらず、ハンドルを切らず相手の艇に体当たりして、その反動で自身の艇を旋回しやすくし、かつ相手の艇のスピードを奪うテクニックです。まれに「不良航走」とされる、反則ギリギリの技です。

そのダンプが得意な選手として『原田ンプ』の異名がついたのが原田幸哉選手です。このスタイルを一気に広めることになったのが、2007年「第34回笹川賞競走(現在のボートレースオールスター)」の優勝戦で、『絶対王者』の松井繁選手に思いっきりダンプしたのです。さずがの『絶対王者』も怒ったとか。。。

現在45歳でA1級、ターンスピードや操艇技術もトップレベルで、どのコースであっても連に絡むレーサーですが、ボートレース界の「ヒール」的な存在でレースを盛り上げてくれる存在です。

女性ボートレーサーにつけられて異名

女性選手にも経歴やレーススタイルから、様々な異名がつけられています。

経歴からキャッチフレーズをつけられた女性レーサー

男子選手と混ざって第一線で活躍する2名の選手を紹介します。

『パワークイーン』山川美由紀選手

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生涯獲得金額10億円を超える山川美由紀選手の異名は『パワークイーン』で、54歳にして今もなおA2級で活躍を続ける女性のトップレーサーです。

高校時代には剣道部に所属し3段の腕前を持っていて、競艇選手になろうとしたきっかけは、高い収入が魅力的だったと語っています。1985年にデビューした頃は「持ちペラ制度」が健在で、通常ならペラグループに入ったり、ベテラン選手の指導を乞うなどしてプロペラ調整を学ぶのですが、山川美由紀選手はどこにも所属せず一匹狼を貫きました。

インコースを得意としていますが、レディースチャンピオンや女子王座決定戦で何度も優勝しているので、どのコースでも1着を狙う実力を持っています。

これまでの通算獲得賞金額は10億円を超えています。

『心を込めた女子レーサー』平山智加選手

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デビュー1期目にしてB1昇格を決めた新人離れのレース感をもつ平山智加選手は、10年または20年に1人の怪物級との評判高い選手です。

高校時代はバスケットボール部に所属し、やまと競艇学校ではリーグ戦勝率6.42、卒業記念競走の優勝戦で2着とデビュー前からそのセンスと実力を発揮していました。デビューして2年目にG1初勝利しています。

2児を出産し、産休というブランクが2回あるもののA1級で活躍し続ける、女性で初のSGレースを制覇できると期待されている選手です。通算獲得賞金は3億5千万円を超えています。

レースのスタイルから異名をつけられたレーサー

スタート勘で定評が高い宇野弥生選手を紹介します。

『スリットプリンセス』宇野弥生選手

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ボートレースはフライングスタート方式を採用していて、フライングや出遅れには出走停止の厳しい処分が設けられています。宇野弥生選手は、スタート勘が良い選手と知られ、スリットラインにスタートをきっちり合わせてくるので『スリットプリンセス』として人気が高い選手です。

中学時代はソフトボール部でピッチャー・4番を任せられるほど運動神経が抜群で、体育教師からプロスポーツ選手を勧められるほどでした。中学卒業後にやまと競艇学校に入学し、2002年にデビューしています。

容姿はクールビューティで、2020年後期に初のA1級に昇格したノリに乗っている選手です。インコースが得意で、4コースまでなら3着に入る可能性が高いので抑えておいてもよいでしょう。

まとめ

男性、女性ともに華々しい優勝歴をもっている選手には、その経歴に相応しい賞金額と異名がつけられています。

また、独特なレーススタイルや、他の追随を許さない技術をもっている選手にも、その特性を表すユニークな異名がつけられているので、着順を予想する際の参考にしてもよいでしょう。

【参考】

【競艇のSGとは?】2020年の日程と開催地まとめ!予想のコツも解説!

競艇のグレードとは?

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